設立の趣旨・経緯
当阪神地区においては、丁度戦後10年を迎えた昭和30年代初期から、戦後の復興に伴い神戸市を中心とする近郊の開発を如何に安全に遂行するかという課題があった。
この地域は、背後に六甲山系が急勾配にそびえ、前面は大阪湾に面した帯状の細長い傾斜した堆積土壌上に発達した市街地であり、過去に集中豪雨に起因する崩壊や表六甲諸河川の氾濫や土砂流出は、幾度となく発生していた。この現象に鑑み、具体的に神戸の西部地区から西宮、宝塚方面にかけたいわゆる六甲山系南斜面のこの特異な地域の開発を、どのように行なうべきかという重大なテーマを抱え、直接この事業を監督・指揮する地方自治体や、実際に関係工事に従事する企業から、実質的にこの問題の解決に向け研究・指導しそして回答を与え得る、言い換えれば、社会のニーズに対応し多様なサービスを提供し得るしかるべき研究機関の誕生が強く要望されていた。
本研究所は上記のような情況を背景として、この難問を解決し多くの住民並びに地域社会に貢献することを目的に、昭和32年神戸大学工学部の同意を得て、文部省に対して民法第32条による公益法人の設立許可申請を行なった結果、翌昭和33年11月13日付で財団法人建設工学研究所として設立の許可・承認(委大第118号)がなされ、誕生したものであります。
目 的
従って、当所の研究員は、専任研究員の他に主に神戸大学大学院工学研究科教員等が非常勤として兼務し構成されており、その事業目的は寄附行為(下記)にうたわれているとおり、
1)建設工学ならびに建設技術に関する研究及び調査
2)神戸大学工学部の研究の助成
3)建設工学ならびに建設技術に関する研究及び調査の受託または委託
4)建設工学ならびに建設技術に関する文献の刊行及び知識の普及等であります。
|